扇の森WESTの魅力発信!
扇の森WESTでのお看取りについて
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9月のテーマは「扇の森WESTでのお看取りについて」です。
皆様、「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」という言葉をご存じでしょうか?ACPとは、
もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて、 前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取組を 「 人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」 と呼びます。 あなたの心身の状態に応じて、かかりつけ医等からあなたや 家族等へ適切な情報の提供と説明がなされることが重要です。
厚生労働省ホームページより https://www.med.kobe-u.ac.jp/jinsei/
「人生会議」や「終活」の方が、耳にしたことがあるかもしれません。誰もが人生の最期を考えることは避けてしまう傾向があると思います。特にご家族の最期をどう看取りたいか等、なかなか話す機会がないと話題にしにくいものですね。かしこまった場でなくても、「最期は自宅がいい」や「苦しい治療はしたくない」等、さりげない日常の会話の中で話せるだけでも、ご本人の意志を確認できます。
施設をご利用される入所者様は、もちろんご高齢の方であるため、様々なご病気や疾患を抱えております。
扇の森WESTでも以前は、老衰により状態が悪化されてから、ご家族様へ今後の意向を伺っており、その時は「もっと早く聞いておけばやれることがあった」「本人の意志を確認したかった」等、後悔する場面がありました。
ご家族様からしたら、「まだそんな状態じゃないのに、最期のことなんて考えたくない」と思う気持ちもあると思います。その時にならなければ、どうしたいか分からないと思う方もいるでしょう。ACPは後悔の残らない最期を向えるための取り組みであるため、その時々でお気持ちが変わり、方向性が変わってもよいものです。1回ではなく、何度も話し合いをすることも大切です。
扇の森WESTでは、まだまだお元気な方であっても、意志の確認をする場を設けさせて頂いております。お話をするタイミングとしては、入所時、状態の変化時(食事量、活動量が減った等)、病院へ入院された後の退院時等、多職種で話し合いながら、ご家族様と一緒に考える機会を設けていきます。
病院、施設、自宅とどこで最期を過ごしたいか、その場所でどのように過ごしたいか、やり残していることはないか等、ご本人が何を望まれているかを一緒に考えて行きたいと思っております。
【WESTでのお看取りの事例】
CASE1
お看取り期となってから、自宅へ帰ってみんなで食事がしたいとご家族様からのご希望があり、ご自宅へ一緒に付き添わせていただきました。自宅へ帰るとまわりを見渡し、ご自宅であることを認識されていたご様子。大好きなお刺身は食べられなかったですが、少し舌で味わうことができました。
CASE2
お酒の大好きだった方のお看取り期には、ビールを近くに置き香りを楽しまれたり、少し下の上に乗せ味わって頂くと、ほほを少し赤らめ朗らかな表情を見せてくださいました。最期に大好きなビールを味わうことができました。
CASE3
お若いころに社交ダンスをされていた方のお看取りの際には、最期の衣装として、社交ダンスの衣装を着させていただきました。ご家族様も悲しいはずでしたが、記念写真を撮るなど笑顔でお見送りされておりました。
施設でのお看取りをご希望されたとしても、病気が先行しての状態の変化がある場合や常時痰吸引、酸素を希望される方に関しては、施設でのお看取りが難しい場合があります。ご本人が苦しまずに辛くない最期を向えるためのサポートをさせて頂けたらと思います。
扇の森WESTではご本人へ寄り添い、スタッフ皆であたたかい最期を迎えられるように支援して参ります。
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